本ブログにはアフィリエイトが含まれています。
レコードを高音質で再生するには、プリメインアンプが欠かせません。
プリメインアンプとは、レコードプレーヤーやCDプレーヤーといった再生機器を選択し音質を調整するプリアンプと、音声信号を増幅するメインアンプの両方の機能を併せ持った機器です。
昨今はBluetooth対応のレコードプレーヤーがあったり、アクティブスピーカーに接続して聴くことができたりと、簡単なシステムでレコードを聴くことができるようになっています。
しかし、やはりレコードの実力を発揮するにはアナログシステムで聴くのが一番。レコードプレーヤー、アンプ、スピーカーの組み合わせでアナログ感を楽しみたいですよね。
本記事では、オーディオメーカーに勤務していた経験のある筆者が、プリメインアンプの選び方と、初心者におすすめしたい「初めてのプリメインアンプ」に最適な製品をご紹介します!
プリメインアンプを選ぶときに注意すべきこと
プリメインアンプとは、前述したように2つの役割をもった製品です。
・プリアンプ
レコードプレーヤーやCDプレーヤーなどの再生機器を選択し、音質を調整する
・メインアンプ(パワーアンプ)
音声信号を増幅する
とてつもなく大きな部屋で大きなスピーカーを鳴らす…という環境でなければ、プリメインアンプでパワー不足を感じることはあまりないでしょう。
(パワーに余裕があれば小さな音でも綺麗に鳴らすことができます。もちろんパワーがあるに越したことはありませんが、最初の1台を買うときはまず考えなくてもOK。)
最初の1台を選ぶときは、「入力端子の種類と数」と、「音の傾向」で選ぶのがおすすめです。
接続できる再生機器の種類と数

プリメインアンプを選ぶときは、接続したい再生機器に対応する入力端子があるか、数はいくつあるかを確認しましょう。
例えば、レコードプレーヤーを接続したいならフォノ入力端子またはアナログ入力端子が必要ですし、CDプレーヤーをデジタル接続したい場合は光デジタル端子が必要です。
また、昨今ではUSB/DAC機能*を併せ持っておりパソコンを接続できるプリメインアンプも多数存在します。パソコンも接続したい場合は、USB端子が必要です。
パソコンやスマートフォンなどの音声はデジタル信号のため、ヘッドホンやスピーカーで再生できるようにアナログ音声に変換する必要があります。
接続したい再生機器 | 必要な端子 |
---|---|
レコードプレーヤー | フォノ入力端子(PHONO)・アナログ入力端子(RCA) |
CDプレーヤー | アナログ入力端子(RCA)・光デジタル入力端子(COAXIAL/OPTICAL) |
パソコン | USB端子 |
スマートフォン | Bluetooth |
テレビ・Blu-rayプレーヤー | HDMI端子 |
フォノ(PHONO)入力端子

レコードプレーヤーを接続するためのプリメインアンプを選ぶとき、一番注意しなければならないのがフォノ入力端子の有無です。
レコードプレーヤーを再生するためには、フォノイコライザーが必要です。フォノイコライザーは、音声信号を増幅し周波数特性を補正します。
昨今のレコードプレーヤーには、フォノイコライザーが内蔵されている機種も存在します。これは素晴らしいことで、アンプにフォノ入力端子がなくても(=アンプにフォノイコライザーが搭載されていなくても)レコードプレーヤーを接続して再生することができます。
しかし、フォノイコライザーが内蔵されていないレコードプレーヤーも存在します。そのようなプレーヤーを使用する場合は、必ずフォノ入力端子が搭載されているプリメインアンプを選びましょう。

初心者におすすめしたいプリメインアンプ
DENON PMA-600NE

DENONのPMA-600Nは手に取りやすい価格のエントリーモデルながら、DENONが誇る「NEシリーズ」の高音質技術を受け継いだ製品です。
フォノ入力(MM型)を備えているので、フォノイコライザーを内蔵していないレコードプレーヤーも接続できます。
また、レコードプレーヤーを接続しているときは「アナログモード」となり、デジタル回路を完全停止させることができます。これにより、音質に影響を及ぼす高周波ノイズの発生を抑え、ディテールまで情報量が豊かで澄み切ったサウンドを実現します。

Bluetoothにも対応していますし、USB/DAC機能も搭載。USB/DACは 192 kHz / 24 bitと高音質再生にも対応していますので、パソコンを繋いでも良い音で音楽を聴くことができます。
音については「DENONサウンド」と呼ばれるピラミッド型で、中低音がどっしりしています。厚みのある低音域に定評があるので、低音域の鳴りが重要な音楽ジャンルの再生にぴったり。
価格帯、入力端子の種類、機能のバランスが良く、最初の1台におすすめのプリメインアンプです。

SONY STR-DH190

SONYのSTR-DH190は4系統のアナログ入力端子、フォノ入力端子(MM型)を搭載し、レコードプレーヤーを接続するのに最適なシンプルなステレオアンプ。
フルサイズのアンプとしては破格の2万円台で購入することができ、予算を抑えつつオーディオの本格的な雰囲気を味わえます。初めて本格的なオーディオシステムを組むときに是非おすすめしたい製品です。
レコードの再生音量がCDプレーヤーなどの再生機器より小さい場合、フォノ入力の音量を0~+6dBの間で設定できるフォノボリュームオフセット機能(フォノ音量調整機能)を搭載。
また、ノイズを拾いやすいフォノアンプを電源トランスから遠ざけるよう設計されています。
レコードプレーヤーを接続することを想定した仕様といえます。

コアキシャル、オプティカルなどのデジタル入力端子はついていませんが、レコードプレーヤーやCDプレーヤーなどをアナログ接続したい方はこれで十分と言えるでしょう。
FMラジオ、Bluetoothの再生にも対応していますので、気軽にオーディオを聴きたい方にもおすすめです。

Marantz PM6007

MarantzのPM6007はUSB/DACにも力を入れたプリメインアンプです。
192 kHz / 24 bitのPCM信号に対応。デジタル入力やパソコンからの音声はハイレゾ音源も再生できるため高音質再生が期待できます。
デジタル→アナログの変換には上位機種にも使用されているD/Aコンバーターを採用しています。
アナログ入力時にはデジタル回路に電源が供給されない仕様になっており、内部の設計においてもデジタル回路が影響しないよう作られています。

フォノ入力が1系統、アナログ入力が4系統、さらに同軸デジタル入力(COAXIAL)1系統、光デジタル入力(OPTICAL)2系統と入力端子も豊富。
レコードプレーヤーのほか、ネットワークプレーヤーやテレビ、パソコンなども接続してマルチに使いたい方におすすめの製品です。

TEAC AI-303

TEACのAI-303は横幅21.5cmと非常にコンパクトで多彩な入力に対応した多機能なプリメインアンプ。
A4用紙より小さいサイズで、これだけ小型なプリメインアンプは他にはほとんどないでしょう。
USB/DACも優秀で、11.2MHz DSDや384kHz/32bitの再生に対応。価格帯を考慮するとかなりハイスペックです。
また、HDMI端子を搭載していますので、テレビの音もグレードアップできます。HDMIによるテレビの電源連動などにも対応しています。

アナログ入力はRCAが2系統のみとなっておりフォノ入力端子はありませんので、レコードプレーヤーを接続したい場合はレコードプレーヤー側にフォノイコライザーが内蔵されている必要があります。
(または単体でフォノイコライザーを接続)
BluetoothもaptXHDやLDACなどの高音質のコーデックに対応。USB TypeCでスマホやタブレットを有線接続することもできます。
色々なメディアを繋いでマルチに使いたい方、小型で場所を取らないものが良い方におすすめのプリメインアンプです。

YAMAHA A-S301

YAMAHAのA-S301は2014年に発売開始されたロングセラーのプリメインアンプです。
トーン/ラウドネス/バランスのコントロールが可能。また、このコントロール部をスルー(バイパス)し音質向上を実現する「ピュアダイレクトスイッチ」も搭載されています。
小音量でも音楽を楽しみたい方や、小さなスピーカーに接続する場合におすすめのアンプです。

入力端子は、フォノ入力が1系統、RCA入力が5系統、光デジタル端子も2系統搭載。デジタル入力端子は192kHz/24bitに対応しており高音質の再生が期待できます。
音については「フラットでクセがない」という評価が多いため、ロックからクラシック、ポップスまで幅広い音楽ジャンルを聴く方も満足できるでしょう。

TRIODE Ruby

TRIODEのRubyは超小型の真空管アンプ。価格も真空管アンプにしては非常にリーズナブルで、予算を抑えつつレコードの温かみのある音を最大限楽しみたい方におすすめしたいアンプです。

サイズは縦18cm、横19cmと非常にコンパクト。A4用紙より小さいです。
入力端子はアナログRCA端子が2系統のみとシンプル。Rubyを使うときはフォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーを接続するか、フォノイコライザーを単体で導入しましょう。
また、真空管アンプは真空管が温まるまで多少時間がかかるもの。その時間さえ楽しみながら、レコードをじっくり楽しむ方におすすめです。

まとめ

プリメインアンプはオーディオシステムの中で「音」を決める重要な役割を果たしています。
高品質なプリメインアンプは、正確な信号処理や低ノイズ設計、高出力などの特徴を持ち、オーディオの細やかなニュアンスやダイナミックなレンジを引き出します。
本記事を参考に、自分のニーズや予算に合わせて、最適なプリメインアンプを選んでみてください。
査定のための出張料がかからないので、楽に買い取ってもらえます♪

コメント
現在 100枚ほどあるレコードを「デジ造」というツールでデジタル変換してCDにの焼き付けて手軽に聴こうとしています。レコードはJAZZとフォークソングです。オーディオシステムは、プレーヤー:VictorQL-A7、MC型カートリッジDL-103+昇圧トランス、カセット・CDプレーヤー:TEAC AD-850、プリメインアンプ:SANSUI AU-D907Fです。プリメインアンプは、大須のハイファイ堂で中古品を買いました。ボリュームつまみを回すと左右の音が不安定で使えない状態です。新しくプリメインアンプを探しています。ネットで調べていたら、DENON PMA-900HNESPがMM型とMC型カートリッジに対応しているとありました。DENON PMA-900HNESPを購入して問題ないでしょうか?少し価格が高いのですが、それだけの価値があるでしょうか?アドバイスをよろしくお願いします。
コメントありがとうございます!とても素敵なオーディオシステムをお持ちですね。羨ましい限りです。
新しいプリメインアンプをお探しとのこと、当ページをご覧いただきありがとうございます。
まず、「MC型カートリッジを使用する場合、アンプのフォノ入力がMC型対応である必要がある」と記載しましたが、昇圧トランスやヘッドアンプを使用すれば、MM型対応のみのアンプでも問題なく使用可能です(もちろんご存知かと思います)。記載が不十分で申し訳ありません。
初心者向けの記事として書いており、「記事をもとに購入したけど使えなかった」といった事態を避けることや、MCカートリッジ使用時のシステムの複雑さを考慮し、説明を省いてしまっていました。この点は追記しておきます。
さて、DENONのプリメインアンプについてですが、昇圧トランスをお使いならPMA-900HNESP、PMA-600NEどちらも接続可能です。
PMA-900HNESPはMCカートリッジに対応しているため、昇圧トランスを省略してDL-103を使用することもできます。スペック上では出力が高く、DL-103のような出力が低めのカートリッジでもしっかり駆動できる印象です。
一方、PMA-600NEはコストパフォーマンスに優れており、昇圧トランスを使えばこちらでも十分に対応可能です。
PMA-900HNESPはネットワーク機能も備えているので、今後ストリーミング音楽を楽しみたいと思った場合にもそのままお使いいただけるかと思います。
最終的には音の好みによる部分も大きいですが、どちらの選択も良い結果につながると思います。上位機種のPMA-900HNESPのほうが良いのはもちろんですが、仰る通り高価ですよね。PMA-600NEと比べると倍の価格差があるので悩まれるところだろうなと思います。
SANSUI AU-D907Fは大変良い音だったと思いますので、PMA-900HNESPを選んだほうが後悔がないのではないかと思います。初心者の方でしたら間違いなくPMA-600NEで充分ですとお伝えするところですが。笑
ハッキリした回答ができずずみません。良いお買い物ができますよう願っています。
適切なアドヴァイスありがとうございます。昨日、SANSUI AU-D907Fのプリメインアンプでレコードのデジタル化をトライしました。ボリュームつまみと入力機器の切り替えつまみと左右バランスのつまみを回して、だましながら左右の音が安定したところを探ってみたらうまくいきました。でも、今朝もう一度トライしたら、途中で左側が急にレベルダウして失敗しました。プリメインアンプを分解して掃除すれば少しは、改善されるでしょうか?それでもだめなら購入を考えたいと思います。いろいろ詳しく説明していただきましてありがとうございました。