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【気軽に聴きたい方に!】Bluetooth対応レコードプレーヤーを元メーカー社員が厳選

レコードプレーヤーおすすめ

かつては「Bluetoothは音が悪い!」と言われることが多かったですが、時代は変わりました。

今やBluetoothスピーカーやフルワイヤレスイヤホンなども進化を続け、使いやすさ高い音質を両立するようになっています。この進化の一環として、Bluetooth対応のレコードプレーヤーが登場しました。

そこで今回は、オーディオメーカーに勤務していた筆者が厳選した5つのBluetooth対応レコードプレーヤーをご紹介します。

2万円で買える自由なリスニング Audio-Technica「AT-LP60XBT」

1つ目はAudio-Technica「AT-LP60XBT」です。

ボタンを押すだけでアームが動いて、自動で針をレコード盤に落としてくれます。
難しい針圧調整も必要ないため、レコードプレーヤー初心者におすすめです。

BluetoothはVer.5.0で、高音質で低遅延なaptXに対応。
2万円という手に取りやすい価格でこれだけしっかり作られたプレーヤーは他にはないでしょう。

aptXとは?

Bluetoothには「コーデック」という音質を決める要素が存在します。
SBCが標準のコーデック、aptXaptX HDは高音質が期待できます。
最近では非常に低遅延なaptX LL(Low Latency)や、低遅延で安定性も高いaptX adaptiveというコーデックも主流になりつつあります。

再生デバイス側(Bluetoothスピーカー、ヘッドホン、イヤホン)も同じコーデックに対応していないと、せっかくプレーヤーがaptXに対応していても、そのコーデックの恩恵は受けられません。
プレーヤーと再生デバイスの両方が同じコーデックに対応しているか確認しましょう。



AT-LP60XBTは縦37cm✖️横36cmとコンパクトなのも魅力。
Bluetoothスピーカーやワイヤレスヘッドホン・イヤホンなどを接続すれば、このプレーヤーを置く場所さえあれば気軽にレコードを楽しめますね。




本格派のプレーヤーに最新の技術を搭載 TEAC「TN-280BT」

2つ目は日本のオーディオメーカーのTEAC「TN-280BT」です。
針圧調整アンチスケーティング機構搭載と伝統的なつくりに、最新のワイヤレスの技術が融合された製品です。

アンチスケーティングとは?

アナログレコードプレーヤーにおいて、針先がレコードの溝を適切に追従するようにするための機能です。内側の溝による中心への引力のバランスを取り、針先が中心に寄りすぎたり外側に飛び出したりすることを防ぐのです。

針が溝から外れてしまうと、針先が折れたりレコード盤が傷ついたりする原因となります。アンチスケーティング機能が搭載されていれば、そういった事故を防ぐことができます。



トーンアームやオンオフスイッチは2万円台と思えない高い質感です。
アームリフターが搭載されているため、レコード盤を傷つけることなく緩やかに針を落とすことができますよ。

Bluetooth Ver.5.2と比較的新しい規格が搭載されているので、接続の安定感もバッチリですね。



ボタン1つで自動接続・フルオート再生! SONY「PS-LX310BT」

3つ目はSONY「PS-LX310BTです。

この機種の最大の特徴は、Bluetooth接続からレコードの再生、停止までボタン1つでできることでしょう。
STARTボタンを押すとペアリング済みのBluetoothスピーカーやヘッドホンなどと接続し、レコードの再生、アームのオートリターン、レコードの停止までを自動で行います。
Bluetoothのペアリングを毎回行わなくても良いので、より気軽にレコードを楽しむことができますね。


USB(Type-B)端子も搭載されているので、パソコンに繋いでレコード音源のデジタル変換も可能。

USB端子が搭載されたレコードプレーヤー
USB端子を搭載したレコードプレーヤーは、レコードをMP3やWAVなどのデジタルフォーマットに変換することが可能です。

レコードの音源をデジタルに変換すれば、パソコンで再生したり、CDに焼いて車で聴くこともできるようになります。
レコード盤の置き場所がなく手放したい方や、貴重なレコード盤の音源の保存という面でもおすすめです。



シャーシや各ボタンだけでなく、トーンアームまで黒一色のフラットなデザイン。
インテリアにも合わせやすいでしょう。

Bluetooth Ver.4.2と少し古い規格ですが、aptXに対応しているので音質面では有利です。

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↓USB端子が搭載されたレコードプレーヤー特集はこちら!↓




欧米で大人気の機種をオンライン限定販売 Audio-Technica「AT-LP120XBT-USB」

4つ目はAudio-Technica「AT-LP120XBT-USB」です。
Audio-Technicaの直販サイトで限定販売されているモデルです。

DJターンテーブルのような機構があることからわかるように音楽制作も可能なモデルですが、オーディオの用途としても非常に優秀です。
同価格帯のレコードプレーヤーはベルトドライブ式のものが多いですが、こちらはダイレクトドライブ式。
強いトルクで立ち上がりがよく、回転ムラが少ないため安定して動作します。
また、78回転に対応しており、SP盤も再生することができます。

↓SP盤ってなに?レコード盤の種類を解説しています↓



USB端子もありますので、パソコンに繋いで音源のデジタル保存が可能。

比較的新しい機種のため、Bluetoothの規格も新しく、Ver.5.2に対応。
aptX™ Adaptive Audioに対応しているプレーヤーです。低遅延で、安定性が高いコーデックです。
(aptX™ Adaptive Audioとは、周囲の電波環境や接続状況に応じて転送速度を変え、安定した接続を実現する…みたいなものです。)

LEDライトがついているので、暗い部屋に置いても映えるプレーヤーですね。





木製のシャーシがインテリアに馴染む TEAC「TN-400BT-X」

最後は、TEAC「TN-400BT-X」です。

Bluetoothが搭載されているようには見えないアナログな雰囲気の製品ですが、
側面に小さなBluetoothペアリングボタンが搭載されています。
ウォルナット・オイル仕上げの美しい天板は、1つ1つ木目に違いがあって世界に1台だけのプレーヤーといえますね。

78回転にも対応しているのでSP盤も聴くことができます。
Bluetooth Ver.5.2で、aptX、aptX Adaptiveにも対応していますのでBluetoothでも高音質が期待できます。





まとめ

Bluetooth対応のレコードプレーヤーは、伝統的なアナログ音楽と最新のワイヤレステクノロジーの融合を可能にし、素晴らしいオーディオ体験を提供しています。

これらのプレーヤーは、Bluetooth接続によりワイヤレスな音楽再生を実現し、内蔵のフォノイコライザーやUSB出力によってさまざまなオーディオ機器との接続が可能です。

また、Bluetooth技術の進化により、以前の「Bluetoothは音が悪い」というイメージは払拭されつつあります。最新のBluetoothスピーカーやヘッドフォンも高音質を実現し、ワイヤレス環境での音楽鑑賞をより楽しめるようになりました。

是非、自分の好みやニーズに合ったBluetooth対応のレコードプレーヤーを選び、クラシックな音楽とモダンなテクノロジーが融合した魅力的な音楽体験をお楽しみください。

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