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レコードを聴きたいけど、どの機材が必要かわからない…
CDなどに比べて、少し機材を揃えるのが難しいイメージのあるレコード。最近はスピーカー内蔵型やBluetooth対応型など便利なものが増えてきており、実はそう難しいものではありません。
この記事では、レコードを聴くために機材を揃えたい初心者の方々に向けて、オーディオメーカーに勤務していた経験を持つ筆者がわかりやすく解説します。
レコードを聴く環境をイメージして、最適なシステムを構築しましょう!
レコードを聴く方法は大きく分けて5パターン
レコードを聴くためには、さまざまな方法があります。
例えば、スピーカー内蔵型のレコードプレーヤーを購入すればそれだけで聴くことができます。一方、本格的なアナログシステムを構築したいと思ったら、最低でも「レコードプレーヤー・アンプ・スピーカー」の3つの機材が必要になります。
この記事では、簡単なシステムから順番に5パターンご紹介します。それぞれのシステムのおすすめ機種もご紹介。
1. スピーカー内蔵のプレーヤーで超簡単再生!
まずは一番簡単なのがスピーカー内蔵のレコードプレーヤーを買うことです。
買ったその日からレコードを聴くことができます。
・購入後すぐにレコードを聴くことができる
・比較的安価なものが多い
・レコードプレーヤー1台分の置き場所が確保できればOK
・オシャレでユニークなデザインのプレーヤーが多い
・音質は期待できない
・チープな雰囲気であまり高級感がないものが多い
・ヘッドシェルやカートリッジの交換ができないものが多い(針交換は可能)
置き場所を広く確保できない方、予算を抑えつつレコードを始めたい方などにピッタリ。
音質はあまり期待できませんが、逆にアナログっぽさが出て良いという意見もあります。
ラジオのような音質と例えられることが多いです。音の雰囲気がイメージしやすいですね。
オートプレイ、オートストップ(ボタンひとつで針がレコード盤に落ち、最後まで再生すると自動で止まる)に対応している機種が多いのも魅力。
聴きながら寝落ちしてしまう可能性が高い方は必ずオートストップ・オートリターンと記載があるものを選びましょう。そうすれば針を無駄に消耗したり、レコード盤を傷つけたりせずに済みます。
おすすめの機種は以下の通り。
TEAC「LP-R520-WA」はレコードだけでなくCD・カセット・AM/FMラジオなどの再生にも対応しており、レコードやカセットの音源をCDにダビングすることができます。
貴重なレコード音源の保存や、音源だけアーカイブしてレコード盤そのものは手放したい方にも最適です。
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2. Bluetooth対応プレーヤー+BluetoothスピーカーでNo配線再生
スピーカー内蔵型の次に簡単なのは、Bluetooth対応のレコードプレーヤーにBluetoothスピーカーを接続する「No配線再生システム」です。
数年前までは「Bluetoothは音が悪い」と言われ、オーディオマニアからは避けられる傾向にありましたが、技術の進歩が進みBluetoothでも十分な音質が得られるようになってきました。
この流れに乗じて、オーディオメーカーもBluetooth対応のレコードプレーヤーを次々に出し始めています。
・レコードプレーヤーとスピーカーの間に配線が必要ない
・Bluetoothスピーカーを持ち運んで、好きな場所でレコードの音を聴くことができる
(防水のものであればお風呂でも聴けますね!)
・簡単に再生できる安価なものから、マニュアル機(針圧調整が必要な本格的なもの)まで幅広いラインナップから選べる
・スマホから音楽再生する等、レコード再生以外にも流用できる
・音質はBluetoothスピーカーの品質に大きく依存する
・ペアリングが難航することも
Bluetoothは一度接続されれば以降は自動接続されるものが多いですが、最初のペアリングに難航することが多いです。
なぜなら、レコードプレーヤー・Bluetoothスピーカーのどちらもディスプレイなどがついておらず、スマホのように接続先を選択することができないからです。
とはいえ、他のBluetooth機器の電波がたくさん飛んでいる状況でなければ、すぐにペアリングが完了することが多いです。一度繋いだらあとは自動で接続されますので、最初のペアリングだけ注意ですね。
スマホの音楽再生にも流用する方は、毎回ペアリングし直すのが少し面倒かもしれません。
オートプレイに対応した入門機から、針圧調整が必要なマニュアル機まで、幅広い価格帯のプレーヤーがBluetoothに対応しています。
今後本格的なアナログオーディオを楽しみたい方はマニュアル機を選んでおくと良いですね。
Bluetoothスピーカーは前述した規格や対応コーデックに注意して選びましょう。
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3. Bluetooth対応プレーヤー+ワイヤレスヘッドホン・イヤホンで夜でもOKしっぽり再生
Bluetooth対応のプレーヤーに、ワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホンを接続してレコードを聴くこともできます。
最近はフルワイヤレスイヤホンをつけた方を街中で見かけることも増えてきました。骨伝導イヤホンも流行ってきていますね。
・家事をしながら、勉強をしながらなど、レコードの「ながら聴き」が可能
・自宅で大きな音を出せない方や、夜にレコードを聴くことが多い方でも楽しめる
・ノイズキャンセリング機能を併用すれば更にレコードの音楽に没頭できる
・音質はワイヤレスヘッドホン、ワイヤレスイヤホンの品質に大きく依存する
・ペアリングが難航することも
イヤホンやヘッドホンでは爆音で聴くことができるので、ロックやポップスなどのゲイン(音量)が重要とされる音楽を聴くのにも最適です。
また、ノイズキャンセル機能を合わせて使用することで、更にアナログレコードの世界に没頭することもできます。
ワイヤレスヘッドホン・イヤホンの筆者のおすすめはこちら!
ワイヤレスイヤホンはSONY、BOSEなどの定番メーカーはもちろん良いのですが、予算を抑えたい方にはAnker、AVIOTをおすすめします。個人的にも気に入っているブランドなので、ぜひチェックしてみてください。
4. アクティブスピーカー繋いでアナログとデジタルのいいとこ取り
筆者はアクティブスピーカーに接続して聴くことが多いです。
フォノイコライザー内蔵レコードプレーヤーから、RCAケーブルでアクティブスピーカーに繋いでいます。
アクティブスピーカーとは、アンプが搭載されたスピーカーを指します。
一見、パッシブスピーカー(アンプが搭載されていないスピーカー)と似ているので混同されがちですが、製品仕様で電源が必要かどうかを確認すると一発で判別可能です。
接続図は以下のような形になります。
アクティブスピーカーを接続するシステムのメリットとデメリットは以下の通り。
・本格派に近いシステムながら、アンプを用意する必要がない
・高品質なアクティブスピーカーを使えば高い音質で聴くことができる
・Bluetoothスピーカーに比べると置き場所の自由度が低い
アクティブスピーカーを使用する方法は、本格的なアナログシステムと、Bluetooth接続のお手軽システムの間をとったバランス型と言えるでしょう。
本格的なアナログシステムと比べるとアンプを省略することができますので、予算も抑えられます。
「使用したいプレーヤーがBluetoothに対応していないけど手軽にレコードを聴きたい」という方にはこの接続方法がおすすめです。
筆者はパソコンで音楽を聴いたりYouTubeを見るときにもアクティブスピーカーを使用しています。
コンパクトなものがよければ3インチ程度のものを、音量を上げられる環境であれば5インチ以上のスピーカーがおすすめです。
5. これぞアナログ!アンプとパッシブスピーカーでがっつり楽しむ
便利な方法はさまざまあるものの、やはりレコードを聴くならTHE・アナログを楽しみたいですよね。
予算や置き場所、再生環境(比較的大きな音を出せる)が許すのであれば、レコードプレーヤー・アンプ・スピーカーといったアナログシステムを一式揃えるのが一番良いことは間違いありません。
アナログシステムの基本はこんな感じ。
フォノイコライザーを外付けする場合はプレーヤーとアンプの間にフォノイコライザーが、MC型のカートリッジを使う場合は更にヘッドアンプなどが必要です(難易度MAXのため省略…)。
初心者の方はまずはこの基本システムを目指しましょう。
コンポをお持ちの方もこのシステムに該当しますが、より本格的なアナログ環境を目指すなら、アンプやスピーカーをこだわって選ぶとより理想とする音に近づけるはず。
・これぞレコード!というあたたかみのある音を楽しめる
・組み合わせを選ぶことで音の違いを楽しむことができる
・拡張性が高く、今後機材をグレードアップしたいと思ったときにも対応しやすい
・ある程度の音量を出せる環境が必要
・置き場所を広く取る必要がある上、それぞれをケーブルが繋がる距離に置かなければいけない
・予算が嵩む
アナログオーディオマニア達は機材だけでなく、機材を繋ぐケーブルや電源、機材を置くラックにまでこだわる方も多いです。
ハマると抜け出せないほど深いアナログ沼。凝り性の方、アナログ沼にハマりそうな方は最初からアナログ一本でこのシステムを目指しましょう。
↓初心者のためのレコードプレーヤーの選び方完全ガイド↓
アンプはどういうものを用意すればいいの?
アンプを選ぶ際は、レコードプレーヤーにフォノイコライザーが内蔵されているかどうかを必ず確認してから検討しましょう。
レコードプレーヤーにフォノイコライザーが内蔵されている場合は、RCA端子があるアンプであれば接続できます(おそらくほとんどのアンプに接続可能)。
もし内蔵されていない場合は、フォノイコライザーが搭載されたアンプを用意する必要があります。必ず「フォノ入力端子(PHONO IN)」があるアンプを購入するようにしてください。本格的なHi-Fiオーディオアンプには搭載されていることが多いですが、低〜中価格帯のアンプやコンポには非搭載の場合もあり注意が必要です。
レコードは真空管アンプと非常に相性が良いです。あたたかみと深みのある音に感動するはず。TRIODEのRUBYはとてもコンパクトで、真空管入門機としても最適です。
おすすめのプリメインアンプを紹介!
まとめ
本記事では、初心者向けにレコードを聴くために必要な機材の選び方について詳しく解説しました。
レコードプレーヤー、アンプ、スピーカー、ヘッドホン、オーディオ周辺機器など、各機材の選び方と接続方法を理解し、自分にとって最適な再生環境を構築しましょう!
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